ダニに刺された際の対処法は?症状から予防法まで詳しく解説
2021.10.08
暮らす
99PV
朝起きた時に急に腕や内ももなどに痒みを感じたり、肌が赤くなっていた経験はないでしょうか?
そういった症状が現れた時はもしかしたらダニに刺されたことが原因による炎症かもしれません。しかし、ダニに刺された症状とあせもの症状はとてもよく似ており、どちらが原因か分からずに悩んでしまう人も多いかと思います。
この記事では、ダニに刺された時の症状や対処法・予防法、あせもとの違い、家庭内でダニが発生しやすい場所などを詳しく解説していきます!
目次
ダニの種類
ダニと一口に言っても屋内に生息するダニや屋外に生息するダニなど様々な種類が存在します。ここでは主に室内に発生するダニと屋外に発生するダニの種類について解説していきます。
屋内に発生するダニ
屋内に発生するダニとして主に挙げられるのはヒョウダニ、コナダニ、イエダニ、ツメダニの4種類で、このうち人を刺すと言われているのは「イエダニ」と「ツメダニ」の2種類です。
ヒョウダニ
ヒョウダニはチリダニとも呼ばれ、1年を通して見られるダニです。ほこりや人のフケ、アカなどを餌としており、ヒョウダニ自体は人を刺すことはありませんが、ヒョウダニが増えることによって後述するヒョウダニを餌とするツメダニが発生し、結果的に刺されてしまうことに繋がります。
コナダニ
繁殖力の強いダニで主に保存食品の容器や畳などに生息しています。コナダニも人を刺すことはありませんが、ヒョウダニと同じくツメダニが発生する原因になります。繁殖力がかなり強いので、ツメダニの大量発生を引き起こす可能性もあります。
ツメダニ
ヒョウダニやコナダニが食べかすやほこりなどを餌としているのに対し、ツメダニは他のダニや小さい虫を餌としています。そのためツメダニの発生を抑えるためには他のヒョウダニやコナダニの発生を抑えることが重要なポイントとなります。
ツメダニは基本的に吸血をすることはありませんが、ごくまれに間違って人を刺してしまうことがあります。刺された直後に自覚症状はないですが、翌日以降にかゆみや腫れが発生し、1週間ほど症状が続くことが多いです。
イエダニ
主にネズミや鳥に寄生して吸血を行うダニで、人に移動して吸血を行うこともあります。暗いところを好み、基本的には夜間に吸血を行います。
屋外に発生するダニ
屋外に発生するダニとして主に挙げられるのはマダニです。
マダニ
体長3mm~10mm程度で肉眼でも確認できる大型のダニです。野生動物に寄生することが多いですが、人に付いて吸血を行うこともあります。
基本的に草むらや樹木などに生息しているので屋内で見かけることはほぼ無いですが、アウトドアなどの際に服に付着したまま家に帰ってしまうこともあるので、家に入る前に服をはたいたりすることが大切です。
ダニに刺されたときの症状
ダニに刺されたときの症状として主に挙げられるのが、かゆみと赤みや腫れです。
かゆみ
ツメダニに刺された場合、刺された瞬間は特に症状はありませんが、刺されてから翌日・翌々日にかゆみの症状が出ることが多いです。一般的にかゆみは4日~7日ほど続くと言われています。
イエダニに刺された場合は、刺された後すぐに症状が出ることが多く、かゆみによって夜中に目が覚めてしまうこともあります。肌の赤み・腫れ
こちらもツメダニの場合は刺された翌日・翌々日、イエダニの場合は刺された直後に症状が出ることが多いです。
ダニ刺されとあせもを見分けるポイント
ダニ刺されとあせもは症状が特に似ているので、肌に赤みや腫れ、かゆみが発生した際に見分けるのは難しいかと思います。ダニ刺されとあせもを見分ける際に最も重要なポイントは症状が出ている場所です。
ダニは暗い場所を好み、人を刺す際にはなるべく身体の柔らかい部分を狙うので、わきの下や太ももの内側、下腹部などに症状が出ることが多いです。あせもは夏場などにかいた汗が汗腺にたまって起こるので、ひじや首元などに症状が出ることが多いです。
ダニが発生しやすい場所
家の中でダニが発生しやすい場所はいくつかあります。ここではダニが発生しやすい場所とその理由を説明していきます。
布団やマットレス
ダニは高温多湿な環境を好むので、暖かくて湿った布団やマットレスはダニにとって居心地のよい場所になってしまいます。また、布団やマットレスにはダニの餌となるフケやアカ、ほこりなどが溜まりやすいので、何も対策をせずに放っておくと知らず知らずのうちにダニが繁殖してしまうなんてこともあるので注意が必要です。
ラグマットやカーペット
ラグマットやカーペットも高温多湿になりやすく、ダニが繁殖しやすい場所になります。特に、リビングなどに置いているラグマットの上にはほこりや食べかすが溜まりやすく、それらを餌にしてダニが増えるということもあります。
ラグマットの上で横になったり寝たりする人は気づかないうちにダニに刺されてしまうことがあるので気をつけましょう。
掃除機を定期的にかけることによってダニの餌となるほこりや食べかすをなるべく少なくすることが重要です。
ソファ
ラグマットやカーペットと同様に、ソファの上も人のフケやアカ、食べかすなどが溜まりやすいため、ダニが繁殖しやすい場所です。ソファの隙間などは中々掃除が行き届かないので、定期的に掃除をしたり、ソファーカバーなどを被せてすき間にゴミが溜まるのを防ぐようにしましょう。
畳
畳は繊維が密集しているので、ダニにとって非常に過ごしやすい場所になっており、一度発生してしまうと畳の中に入り込んでしまい知らない間に増えてしまうことが多いです。
普段から生活の場として使用している場合、フケや髪の毛などを餌にしてどんどんダニが増えてしまうのでなるべく清潔に保つよう心がけましょう。
特に、畳の部屋に布団を敷いて寝ている場合は、布団についた髪の毛やフケ、汗を餌にしてダニが発生し、その布団から畳にダニが移動するケースも多いです。
ダニに刺されたときの対処法
ダニに刺されてかゆみや赤みといった症状が見られる場合は、なるべく早めに対処することが大切です。ここでは、ダニに刺された時の対処法をご紹介します。
1. かゆみのある箇所を洗い流して清潔にする
ダニに限らず虫などに刺された場合は、まずは幹部を擦らずに冷水でよく洗い清潔にすることが大切です。
かゆいからといって肌を掻きむしってしまうと、細菌による二次感染を引き起こしたり、色素沈着を起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。2. ステロイド外用剤の使用
ダニに刺された時は幹部を綺麗にした後にステロイド外用剤を使ってしっかりと炎症を抑えるのが効果的です。
ステロイド成分にはかゆみや腫れを抑える効果があり、こういった症状が出始めた時はなるべく早く薬を幹部に塗るようにしましょう。強いかゆみや腫れが続くようなら皮膚科の受診を
幹部を綺麗にして薬を塗った後も症状が改善しない場合や痛みを伴う場合、水膨れのような症状が見られる場合などは早めに皮膚科等の医療機関を受診するようにしましょう。また、かゆみや腫れが1週間以上続く場合も医療機関の受診をおすすめします。
ダニに刺されないための予防法
先ほどダニに刺された時の対処法を説明しましたが、ダニに刺されないための予防をすることがとても大切です。ここでは、ダニによる被害を防ぐ具体的な方法を紹介していきます。
ダニ捕りグッズの使用
ダニを最も効率的に退治する方法はダニ捕りグッズを使用することです。商品にもよりますが、基本的には布団や畳の上に置いておくだけでダニを寄せ付け捕獲・退治まで行ってくれるので、お手軽にダニ退治をすることができます。
ダニを捕獲した後は商品をそのまま捨てるだけで大丈夫なので、面倒な手間がかからないのも嬉しいポイントです。お子様やペットのいるご家庭でも安心して使用できるように、天然由来の成分を使用している商品を選ぶことをおすすめします。
布団乾燥機を使用する
布団やマットレスに住み着いているダニの効率的な除去方法としておすすめなのは布団乾燥機の使用です。布団乾燥機を使用すれば、布団がかなりの高温になり、ダニの好む湿気を取り除くことができます。ダニ退治機能が付いている布団乾燥機もあるので、こういった機種を選ぶのがいいかもしれません。
ただし、布団乾燥機を使用するだけではダニを死滅させることができたとしても、ダニの死骸は布団やマットレスの上に残ることになります。ダニの死骸を餌にして人を刺すツメダニやイエダニが発生する原因になるので、布団乾燥機を使用した後は必ず掃除機を使ってダニの死骸を取り除くようにしてください。掃除機をかける
掃除機をかけることによって、ダニの餌となるフケやアカ、食べかすなどを吸い取ることができるのでダニの繁殖を防ぐことができます。また、アレルギーの原因にもなるダニの死骸も除去することができます。掃除機をかけるときはなるべくゆっくりと時間をかけて行うことが大切です。
ただし、掃除機で吸うことができるのはダニの死骸だけで、生きているダニはほとんど吸うことができないので、上述した別の方法でダニを退治した後にその死骸を吸い取るという使い方がおすすめです。
ダニ退治機能を搭載している掃除機もあるので、新しい掃除機を買おうか迷っている方はこういった商品を選んでもいいかもしれません。
ダニの発生を防ぐ方法
ダニが発生してしまったら先ほど紹介した方法で退治するのがいいですが、ダニの発生を極力防ぐことも大切になります。ここでは、ダニの発生を防ぐ方法をご紹介していきます。
こまめに掃除し部屋を清潔にする
ダニはフケやアカ、ほこり、食べかすなどを餌に繁殖するので、部屋をこまめに掃除してダニの餌をなるべく増やさないことが大切です。特に枕や掛け布団カバー、シーツなどは毎日使うもので寝ている間の汗などがついて、ダニの繁殖しやすい多湿の環境になるので、定期的に洗濯をしたり掃除機をかけたりするようにしましょう。
毎日は難しいと思いますが、少なくとも週に1回はカバーやシーツを洗濯することで、ダニの発生を抑えることができます。洗濯後は生乾きになってしまわないように、外に干したり乾燥機などを使って水分が残らないようにしましょう。
部屋の湿度を低めに保つ
ダニは湿度が60%〜80%の環境を好むと言われています。そのため、除湿機やエアコンの除湿機能などを使用して、部屋の湿度を低く保つようにすることで、ダニが繁殖しにくくなります。
特に、梅雨の時期や洗濯物の部屋干しを頻繁にしている環境だと部屋の湿度が高くなってしまいがちなので、除湿機を使ったり窓を開けて部屋の空気を入れ替えるようにしましょう。
布団を定期的に干す
ダニは湿気を好み乾燥に弱いので、布団などに住み着いているダニは定期的に天日干しをすることによって布団の内部に溜まった湿気を取り除くことができます。ただし、天日干しでは全てのダニを死滅させるほどの温度にはならないので、あくまで定期的に布団の湿度を取り除いてダニの増殖を防ぐという目的で行うようにしましょう。
また、布団を干す際には表だけでなく裏面も干すようにすることで、布団全体の水分を取り除くことができます。布団を干した後は掃除機をかけて、ダニの死骸や糞も取り除くようにしましょう。
まとめ
ダニに刺された時は、早めに患部を清潔にし、市販のステロイド外用剤を使用してなるべく触らないようにしましょう。また、ダニに刺されないために布団やラグマット・ソファなどに住み着いているダニを退治することも大切なポイントになります。ご自身や大切な家族をダニ刺されの被害から守るためにも、日頃から部屋を清潔に保ちダニが繁殖しにくい環境を心がけ、必要に応じてダニ対策のグッズを使っていきましょう。