赤ちゃんの寝ぐずりとは?いつまで続くの?原因と対処法を詳しく解説

2021.10.27

育てる

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今まですんなりと寝てくれていた赤ちゃんが急に寝つきが悪くなり泣き出して困っているママやパパも多いのではないでしょうか?1時間近く寝かしつけを行なって「ようやく寝てくれた!」と思って布団に寝かせた途端にまた起きて泣き出してしまったりすると心が折れてしまいそうになりますよね…

この記事では赤ちゃんが寝る前にぐずってしまう原因や対処法・予防法、寝ぐずりがいつまで続くのかについて詳しく解説していきます。他にも夜泣きとの違いなどについても詳しく説明していきます!

赤ちゃんの寝ぐずりとは?

赤ちゃんの「寝ぐずり」とは、寝る時間になってもなかなか眠ってくれない、眠そうにしているのに機嫌が悪くなりぐずぐず泣いてしまう状態のことを言います。寝ぐずりは眠たいのに眠れない状態の赤ちゃんに起こりやすく、自分の気持ちを言葉で表現できないので泣いてぐずったり叫んだりといった行動に出てしまうのです。

また、寝ぐずりの逆で「起きぐずり」という言葉もあり、いつも起きる時間でもなかなか起きずに、無理に起こすとぐずって泣き出す状態のことを言います。

夜泣きとの違いは?

寝ぐずりとよく似た言葉に「夜泣き」があります。「寝ぐずり」が寝る前にぐずるのに対し、「夜泣き」は今まで大人しく眠ってくれていたのに急に起きて泣き出すことを言います。

寝ぐずりが起こる原因

寝ぐずりが起こる原因はたくさんありますが、必ずしも自分の赤ちゃんに当てはまるとは限らないのが難しいところです。ここでは、赤ちゃんの寝ぐずりの原因をいくつか紹介していきますので参考にしてみてください。

お腹が空いている

赤ちゃんの寝ぐずりの原因としてまず考えられるのは空腹です。寝る前の母乳やミルクが足りていない場合、眠気よりも空腹が勝ってしまって中々寝てくれなくなってしまうのです。特に、授乳をしている場合、最後の方は遊び飲みになってしまっている赤ちゃんもいるので、思った以上に飲んでいないパターンもあるので注意しましょう!

ゲップが溜まっている

母乳やミルクをしっかり飲んだ後にゲップをさせずにそのまま寝かせてしまうと、ゲップが溜まっている気持ち悪さが原因となって寝つきが悪くなってしまうことがあります。

飲みながら寝てしまう赤ちゃんは十分にゲップが出せていない可能性があるので、寝ぐずりがひどい場合は一度起こしてゲップをさせてから再度寝かしつけをしてあげましょう。

おむつが汚れている

空腹と同じく赤ちゃんが寝ぐずりをしているときにまず確認して欲しいのが、おむつです。最近のおむつはそこまで不快感がないため、うんちやおしっこが出ていても気にせず眠ってしまう赤ちゃんもいますが、そのままにしておくと衛生的にも良くないので早めに変えてあげましょう。

部屋の温度・湿度が適切ではない

部屋が暑すぎる・寒すぎるといったことも寝ぐずりの原因として考えられます。赤ちゃんが過ごすのに適切な温度や湿度があるので、なるべくそれに合わせて部屋の環境を整えてあげるようにしましょう。

体調が悪い

お腹もいっぱいでおむつも新しくして部屋の温度もちょうどいいのに寝ぐずりをしてしまう場合は体調不良が原因になっている可能性もあります。特に、いつもの泣き方と違う泣き方でぐずっている場合は注意が必要です。

生活リズムがずれてしまっている

生活リズムのずれも寝ぐずりの原因になってしまうことがあります。いつも決まった時間にお昼寝をしている赤ちゃんのお昼寝の時間がずれてしまったり、授乳の時間がずれてしまった日は寝ぐずりが起こる可能性があります。

また、日中今までに行ったことがないところに連れて行ってあげた時などはいつも通り授乳やお昼寝をすることができなくて体内時計がずれてしまうこともあります。

刺激が多く興奮している

知らない人に会ったり知らない場所に行くなど、新しい刺激を受けた日にも寝ぐずりが起こることがあります。また、寝る前に遊ばせたりテレビを見せたりすると興奮して寝つきが悪くなってしまうこともあるので注意しましょう。

メンタルリープ

赤ちゃんの寝ぐずりの中でも決まったタイミングで起こるものは「メンタルリープ」と呼ばれています。メンタルリープは赤ちゃんが成長する段階で、脳の急激な発達や変化に赤ちゃん自身が付いていけずにぐずってしまうことを言います。

赤ちゃんにより個人差はありますが、メンタルリープはある程度決まった時期に起こり、一般的には「生後5週・8週・12週・19週・26週・37週・46週・55週・64週・75週目」と生後20ヶ月までの間に全部で10回起こります。

この週数の計算は赤ちゃんの誕生日から行うのではなく、赤ちゃんがお腹にいた時の「出産予定日」から計算するようにしてください!

メンタルリープに関してはこちらに詳しい記事があるので、気になる方はぜひ読んでみてください!

寝ぐずりはいつからいつまで続くの?

赤ちゃんの寝ぐずりは、ママやパパにとってかなりの負担になるかと思います。睡眠時間が短くなってしまうだけでなく、ご近所さんにも気を遣ったりなど精神的にも大変な寝ぐずりは早く終わって欲しいですよね。

寝ぐずりがいつからいつまで続くのか、気になっている人も多いかと思いますが、残念ながら寝ぐずりが起こる時期や続く期間は個人差によって大きく変わってくるので、一概にいつからいつまでと言うことはできません。一般的には生後2ヶ月頃から始まり、1歳頃には落ち着くと言われていますが、生後1ヶ月頃から始まった赤ちゃんもいれば、2歳頃までほとんど寝ぐずりがなかったという赤ちゃんもいます。

ただし、ある程度の規則性はあり、例えば先ほど紹介した「メンタルリープ」の起こる時期である「生後5週・8週・12週・19週・26週・37週・46週・55週・64週・75週目」は寝ぐずりが起こりやすい時期と言えます。

睡眠退行も寝ぐずりの原因に

「睡眠退行」は、主に生後4ヶ月頃から始まり、8ヶ月頃、11〜12ヶ月頃、18ヶ月頃、24ヶ月頃に赤ちゃんに起こる現象で、この睡眠退行も寝ぐずりの原因になります。こちらは赤ちゃんの成長に伴い、感覚が敏感になってきたタイミングや睡眠パターンが変わるタイミング、歯が生え始めるタイミングなどで起こると言われています。

この時期はメンタルリープと合わさって寝ぐずりが起こりやすい時期になりますが、赤ちゃんがちゃんと成長している証なので、暖かく見守ってあげることが大切です。

寝ぐずりの対処法

ここでは、寝ぐずりが起こった時の対処法にはどういったものがあるのかについて解説していきます。赤ちゃんによって効果的な対処法は変わってくるので、色々試してみてください!

身の回りの不快感を解消する

赤ちゃんの寝ぐずりの対策として一番最初にすることは赤ちゃんの身の回りの不快感を取り除いてあげることです。一般的な不快感の解消法としては、授乳やおむつの交換、ゲップを出させてあげるなどが挙げられます。特に、授乳後すぐに寝てしまう赤ちゃんはゲップが出ていない状態で寝てしまい、すぐに目が覚めて泣き出してしまう可能性があるので、注意しましょう。

この他にも赤ちゃんの身の回りの不快感を解消する方法がいくつかあるので、紹介していきます!

部屋の温度を確認する

赤ちゃんにとって快適な部屋の温度ですが、夏の場合は「26〜28℃」、冬の場合は「20〜22℃」だと言われています。部屋の温度が暑すぎたり寒すぎたりすると赤ちゃんの寝つきが悪くなり、寝ぐずりにつながる可能性があるので、なるべく適温を保つようにしましょう。

また、エアコンなどを使っている場合、赤ちゃんの顔に風が直接当たるのはあまりよくないので、なるべく顔に当たらないよう風向きを上にするなど調整してあげてください。

室内はなるべく暗めに

部屋が明るいと赤ちゃんの寝つきが悪くなってしまうので、寝るときはなるべく部屋を暗めにしておきましょう。ただし、真っ暗にしてしまうと赤ちゃんの顔が見えなくなってしまうと思うので、足元を照らすような小さめの暖色系の光を使うのがいいです。

寝る時の服装はなるべく薄着で

冬場などはついつい赤ちゃんに厚着をさせてしまいがちかと思いますが、厚着をすることで身動きが取りづらくなり、寝ぐずりに繋がることもあります。また、厚着をすることによって汗をかいてしまい、その気持ち悪さから泣いてしまうこともあります。

身動きが取りづらくなると、うつぶせ寝をしている場合にうまく寝返り返りができなくなってしまい、最悪の場合窒息の危険もあるので気をつけましょう。寒い季節などはエアコンで室温を調整してあげたり、スリーパーを着せるなどしてあげましょう!

赤ちゃんが落ち着く音を聞かせてあげる

赤ちゃんが寝ぐずりで泣いたり暴れたりしている場合は、ホワイトノイズなどの赤ちゃんの落ち着く音を聞かせてあげるのも対処法として有効です。ホワイトノイズとは、テレビの砂嵐や換気扇の回る音のような「ザー」という単調な雑音のことを言います。

赤ちゃんが寝る際になるべく静かにしてあげようと思ってしまいがちですが、そうするとちょっとした物音が気になってかえって寝つけなくなってしまうことがあります。そのため、ホワイトノイズなどの雑音を聞かせてあげることによって、他の音が鳴った時に赤ちゃんが反応するのを防ぐことができます。

うちの子は、寝ぐずりをしているときや日中泣いている時に反町隆史さんの「ポイズン」を聞かせてあげることで、毎回泣き止んでくれます。そのまま寝てくれることもあるので、寝ぐずりが激しくて困っていると言う方はぜひ一度試してみてください!

近くで声をかけて安心させてあげる

寝る時にひとりになる感覚が怖くて寝ぐずりをする赤ちゃんも多いかと思います。不安が原因で寝ぐずりをしている場合は、近くで声かけをしてあげたり、肩などを軽くトントンと叩いてあげることで安心して寝てくれることもあります。

抱っこで寝かしつけてあげる

赤ちゃんが寝ぐずりを始めた時に、すぐに抱っこをしてしまうと抱っこでしか寝ることができなくなってしまう可能性があるので、なるべく他の方法で対処をするのがおすすめです。ただし、他の方法を試して効果がない場合は、抱っこで寝かしつけをしてあげましょう

縦抱っこが好きな子や横抱っこが好きな子など、どの方法で寝かしつけをするのがいいのかは個人差があるので、いろいろ試してみてその子にあった抱っこを見つけましょう!

何もしないで様子を見るのも大切

お隣さんなどに迷惑をかけてしまうのであまり長時間は無理かと思いますが、寝ぐずりをしているときにすぐに対処をするのではなく、少しの時間だけでも何もせずに見守ってあげることも大切です。もしかしたら寝ているけど寝言で声を出したり泣いているだけかもしれないですし、そのまま自分の力で寝てくれることもあるので、可哀想と思う気持ちをグッと抑えて様子を見るようにしましょう。

うちの子は親指を口に咥えながら眠る癖があるので、寝ぐずりで泣き出した後もしばらく様子を見ていたら自然と親指が口に入ってそのまま眠ってくれることが何度もありました!

寝ぐずりの予防法

寝ぐずりが起きた時の対処法をいくつか紹介してきましたが、寝ぐずりがなるべく起きないように日頃から予防することも大切です。ここでは、寝ぐずりを予防する方法について解説していきます。

生活のリズムを整えてあげる

日中の生活リズムの乱れが寝ぐずりの原因になっている場合があります。成長するにつれて段々と赤ちゃんの中にも体内時計ができてきて、決まった時間に眠くなるようになります。しかし、日中の寝かしつけや授乳の時間がずれてしまうと、体内時計がずれてしまい夜寝る時などの寝ぐずりにつながってしまいます。

そのため、なるべく授乳の時間や朝寝・昼寝の時間、遊ぶ時間などを毎日一緒にしてあげて生活リズムが崩れないようにしてあげることが大切です。

また、寝る前に遊んだり動き回っていると興奮して寝つきが悪くなってしまうことがあるので、日中はしっかり遊ばせてあげて、夕方以降はなるべく大人しく過ごさせてあげるなど、生活にメリハリをつけることも重要です!

寝る前のルーティンを決める

赤ちゃんが寝る前に決まった流れを作ってあげることで、赤ちゃんも自然と寝る準備ができるようになります。例えば、決まった音楽を聞かせてあげたり絵本を読んであげた後に部屋を暗くしてマッサージをしてあげてから寝かしつけをするなどの流れを作れば、スムーズに眠りにつくことができるようになるかもしれません。眠る時間がバラバラだとよくないので、可能なら毎日同じ流れで同じ時間にこれらの寝かしつけを行うようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんの寝ぐずりはほぼ全てのママやパパが経験することで、決して悪いことではないのですが、連日続いてしまうと精神的にも体力的にも参ってしまうことがあるかと思います。寝ぐずりの原因は赤ちゃんによって違いますが、対処法や予防法をこの記事でいくつか紹介したので、寝ぐずりで悩んでいる方は色々と試してみてください!

寝ぐずりがひどい場合は、遠慮なくパートナーの方や家族に相談して、寝かしつけを変わってもらったりすることも大切です。

赤ちゃんの寝ぐずりはいつか必ず終わる日が来るので、色々な対処法を試しつつ、一緒に乗り越えていきましょう!