おくるみとは?季節ごとの選び方や使い方、巻き方などを詳しく説明します!

2021.10.16

育てる

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生後すぐから大きくなるまで、使用頻度の高いベビーグッズの一つである「おくるみ」。非常に実用的なアイテムなので、出産祝いとしても大人気です。しかし、おくるみという言葉を聞いたことはあっても、いつ頃使うものなのか、どういう使い方をすればいいのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?

この記事では、おくるみの色々な使い方や巻き方、何枚くらい必要なのか、おくるみの種類と選び方などを詳しく解説していきます。おすすめのおくるみやバスタオルで代用する方法も紹介しているので、これからおくるみを選ぶ予定のある人はぜひ参考にしてみてください!

おくるみとは?

「おくるみ」とは赤ちゃんを包む大きめの布のことで、「アフガン」や「スワドル」と呼ばれることもあります。一般的な形は大きめの正方形になっていますが、長方形のものやフード付きのもの、ファスナー付きのものなど様々な種類があります。

おくるみを使ってあげることによって、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時と似たような状態になるため、安心して眠ってくれ流ようになると言われています。

また、新生児きの有名な現象の一つである、モロー反射を防いだり、寝かしつけの際に赤ちゃんが暴れるのを防ぐ効果もあるので、子育てにおいてとても役立つアイテムとなっています。

おくるみはいつからいつまで使うもの?

おくるみは子育てを助けてくれる便利なアイテムですが、いつからいつまで使うことができるのでしょうか。ここでは、おくるみを使う期間について解説していきます。

生後すぐから

おくるみを使う時期に明確な決まりはありませんが、一般的には生まれてすぐから3〜4ヶ月頃まで使うことが多いと言われています。あらかじめおくるみを買っておいて、退院時に赤ちゃんを包んで連れて帰る場合や、病院からもらったタオルをそのままおくるみとして使っている場合もあるようです。

生まれて間もない赤ちゃんの肌は非常にデリケートなので、怪我をしたりさせないためにもなるべく生後すぐからおくるみを使うことをおすすめします。また、赤ちゃん特有のモロー反射と呼ばれる現象も生後3〜4ヶ月頃まで続くので、このモロー反射が終わるまで使用するケースが多いです。

モロー反射は、びっくりした際に赤ちゃんが両手を上にバッとあげる現象のことで、寝ている時にこのモロー反射が起こると赤ちゃんがそれに反応して起きてしまうことがあるので、おくるみで両手を包んであげることで、両手が上に上がって起きてしまうのを防ぐことができます。

5ヶ月以上も使ってOK!

5ヶ月以上を超えても、寝かしつけの際に赤ちゃんが暴れてしまって大変、モロー反射がまだ起こるといった場合にはおくるみを使い続けても特に問題はないです。

また、寒い季節の場合は、おくるみで包んであげることで赤ちゃんの体温が下がるのを防ぐこともできます。タイミングにもよりますが春や夏になってきたらおくるみを卒業させたという話もよく聞きます。ただし、おくるみによって赤ちゃんの動きを妨げてしまっている場合は、早めにおくるみを外してあげるようにしましょう。

必要な枚数は?

おくるみは何枚持っているのがベストなのか気になっている人も多いと思います。ここでは必要なおくるみの枚数とバスタオルなどでおくるみの代用をすることができるかについて説明していきます。

1〜2枚あると便利

おくるみは最低限1枚は欲しいところですが、赤ちゃんの吐き戻しやおむつ漏れで汚れてしまった場合のことも考えて2枚持っていると安心です。生後4ヶ月頃までしか使わないおくるみを買うのはもったいないと思われる方もいるかもしれませんが、おくるみを卒業した後もブランケットや授乳用のケープとして再利用することができます

最近のおくるみは色々な柄のものがあるので、おくるみに包んで赤ちゃんを撮影するだけでとても可愛い写真になりますよ!

バスタオルで代用可能?

おくるみは基本的には布なので、家にある大きめのバスタオルで代用することもできますが、何度も使っているバスタオルをおくるみとして代用する場合は、繊維がゴワゴワになっていて赤ちゃんの肌にあまりよくないかもしれないのでなるべく新品のバスタオルを使ってあげてください

ただし、バスタオルのサイズによっては赤ちゃんをきちんと包むことができないかもしれないので、なるべくおくるみを用意することをおすすめします。

おくるみの形状別の選び方

おくるみにはその形状によっていくつかの種類に分かれています。ここではそれぞれの種類の特徴を説明していくので、おくるみを選ぶ際の参考にしてみてください!

1枚布タイプ

一般的におくるみと言ったらこの1枚布タイプのことを指していることが多いです。1枚の布でできたシンプルな作りで、正方形タイプと長方形タイプがあります。巻きやすさや汎用性の高さから正方形タイプを選ぶことをおすすめします。おくるみが必要なくなった場合は、授乳ケープや膝掛け、体を拭くタオルなどとして使うことができるので、長く使えるのも魅力です。

足つきタイプ

足つきタイプは、足元が分かれている普通の服のようなデザインのおくるみで、赤ちゃんが足を動かしてもおくるみがずれたりする心配がないのが魅力です。巻き方に悩む心配がなく、1枚布タイプだとゆるく巻きすぎてずれそう、逆にきつく巻きすぎてしまいそうで不安といった方におすすめです。

ファスナー付きタイプ

ファスナー付きタイプのおくるみは、巻くというよりも赤ちゃんをおくるみの上に置いてファスナーをあげるだけで包むことができるので、おくるみを巻く時間を短縮したい・楽をしたいといった方におすすめです。しかし、1枚布タイプのような汎用性はなく、巻き方の調整ができないため、赤ちゃんの成長に合わせて新しいサイズのおくるみを買い替える必要があります。

おくるみの季節別の選び方・素材

おくるみを選ぶ上で形状の他に素材も重要なポイントになってきます。季節ごとのおすすめ素材を紹介していくので、選ぶ際にはこちらも参考にしてみてください。基本的には生後すぐに使い始めると思うので、生まれた季節とその次の季節を考えて選ぶようにしましょう。

春:コットン素材

春は、肌寒い日と暑い日の差が激しくなりがちなので、どちらにも対応できるコットン素材のおくるみがおすすめです。コットンは保温性と吸湿性が高く、通気性にも優れているオールシーズン使える素材なので、季節によっておくるみを変えるのが面倒という人は、コットン素材のおくるみを選ぶようにしましょう。

夏:ガーゼ、パイル素材

夏は暑い日が続き、汗をかいておくるみを洗濯をする頻度も増えるので、涼しさと洗濯のしやすさを兼ね備えたガーゼ生地やパイル生地のおくるみがおすすめです。特にガーゼ生地は通気性と吸水性、通気性に優れているので、夏にぴったりな素材です。特にガーゼ素材はすぐに乾くので、汚れてしまった場合でも気軽に洗濯をすることができます。

秋:コットン素材

秋も春と同じく気温の変化が多い季節なので、コットン素材のおくるみがおすすめです。ただし、秋からおくるみを使い始める場合は、寒い冬がやってくることになるので、合わせて次に紹介するウールやフリース、ボア素材のおくるみも一緒に用意しておくと安心です。

冬:ウール、フリース、ボア素材

冬は寒い季節なので、保温性の高いウール、フリース、ボア素材のおくるみを選ぶようにしましょう。ただし、冬用の素材は静電気が起きやすいので、赤ちゃんの肌が気になる場合は、先にコットン素材のおくるみなどで包んだ上から冬用素材のおくるみで包んであげるのがおすすめです。また、二重で包んであげることで、外に連れて行くときの防寒にもなります。

おくるみの色々な使い方

おくるみは赤ちゃんを包んであげるアイテムですが、子育ての様々な場面で活躍してくれます。色々な使い方ができるので、一つずつ紹介していきます。

抱っこの際に

赤ちゃんの抱っこをする際に、暴れてしまってなかなか上手く抱っこができないという経験をされた方も多いのではないでしょうか?そんな時はおくるみで赤ちゃんを巻いてあげてから抱っこをすることで、抱っこがしやすくなります。抱っこで寝かしつけを行った後もベッドなどに起きやすいのでおすすめです。

寝かしつけに

おくるみに包むことで、ママのお腹の中にいた時の感覚を再現することができるので、赤ちゃんが安心して寝やすくなると言われています。また、おくるみで包むことを寝る前のルーティーンとして覚えさせることによって、おくるみに包まれたら眠るスイッチが入るようになります。

モロー反射予防

モロー反射は、赤ちゃんが大きな音などの急な刺激にびっくりすることで、手や足をバッと動かしてしまう現象のことを言います。特に夜寝ている時などにモロー反射が起こると、それにびっくりしてせっかく寝ていた赤ちゃんが起きて泣き出してしまうこともあります。寝るときにおくるみを使って赤ちゃんの両手両足を包んであげることによって、モロー反射が起こった時も手足が動きにくくなるので、急に泣き出してしまうのを防ぐことができます

赤ちゃんの体温調整に

肌寒い季節などは赤ちゃんに着せる服に迷ってしまうこともあるかと思います。生後3ヶ月頃までの赤ちゃんはまだ首も座っていないので、もし寒くなってきたときに重ね着をさせたり着替えさせたりするのも大変です。そんな時は、おくるみで包んであげるだけでお手軽に体温調節をすることができます。

授乳ケープとして

授乳ケープとは、外出先に授乳室がなかった場合などに、周りの人たちの視線を気にせずに授乳を行うことのできる便利なアイテムです。1枚持っているだけで安心ですが、中にはわざわざ授乳ケープを買いたくないという方もいるのではないでしょうか。大きいサイズのおくるみなら授乳ケープの代わりとして十分に使うことができるので、授乳ケープを持っていない方や忘れた場合の代わりとしておすすめです。

膝掛けとして

赤ちゃんとベビーカーで散歩するときなどに、肌寒い季節だと風が当たって赤ちゃんの体温が下がってしまいそうな場合は、おくるみをかけてあげて対応が下がらないようにしてあげることができます。また、大きめのおくるみであれば、大人も使える膝掛けにもなります

プレイマットとして

厚手のおくるみであれば、床に敷いてそのままプレイマットとして使うこともできます。薄い素材のおくるみだと上を歩いたときにずれて滑ってしまう可能性があるため気をつけてください。

月齢に合わせたおくるみの巻き方

おくるみの巻き方にも様々なものがあり、大きく分けて「基本巻き」「おひな巻き」「半ぐるみ」の3つがあります。それぞれの巻き方といつ頃その巻き方をするのがいいかを解説していきます。

基本巻き

おくるみの「基本巻き」は生まれて間もない時期〜2ヶ月頃までにおすすめの巻き方です。おくるみを巻くことによって、ママのお腹の中にいた時と似たような状態になり、安心すると言われています。この時期の赤ちゃんはおくるみできつく巻きすぎないように注意してください。

  1. まずはおくるみをひし形になるように置き、上の角がおくるみの真ん中に来るように内側に折り込みましょう。次に、赤ちゃんの肩が折り目と合わさるようにおくるみの上に置いてあげます。
  2. どちらでもいいので赤ちゃんの片方の手を胸の上に置き、その手の横にある布で赤ちゃんを巻いて、その布の端を赤ちゃんの体の下に入れ込みます。もう片方の手は布に入れ込まないように注意してください。
  3. 赤ちゃんの足元にある布の角を赤ちゃんの肩まで持っていき、その角を背中の下に入れ込みます。
  4. もう片方の手も赤ちゃんの胸の上に置き、その横にあるおくるみの角を持ち上げて赤ちゃんに巻いてあげたら基本巻きの完成になります。

おひな巻き

おくるみの「おひな巻き」は、夜寝かしつけをするときにおすすめの巻き方です。基本巻きよりも少し強めに赤ちゃんを包むことができるので、モロー反射による手足の動きを防ぐ効果があります

  1. おくるみを四角形の状態に広げて置き、赤ちゃんの首元が四角形の上の辺に来るように赤ちゃんを置いてあげます。この時赤ちゃんの両腕が胸の前あたりに来るようにしておきましょう。
  2. 赤ちゃんの両腕を持った状態で、赤ちゃんの左上にあるおくるみの角を持ち、赤ちゃんの右側に斜めに持ってきます。今度は逆に右側の角を持ち、赤ちゃんの左側に斜めに持っていきます。おくるみの角は赤ちゃんの方に入れ込むようにします。巻く時に赤ちゃんの両腕がまっすぐ下に伸びているような状態にしてあげてください。
  3. この段階で、おくるみが台形のような形になっているかと思います。この台形になったおくるみの台形の右下の部分を持ち上げて、赤ちゃんの左側の肩まで持ってきます。この時、端の部分は肩の下に入れ込むようにしましょう。
  4. 同じように台形の左下の部分を持ち上げて、今度は右側の肩まで持っていき、肩の下に入れ込んだら完成です。

うちもこの「おひな巻き」で寝ている時のモロー反射を防いでいました!

半ぐるみ

生後3ヶ月頃になってくると段々と赤ちゃんも手足を元気に動かし始めます。この時期の赤ちゃんはおくるみできつく包んでしまうと身動きが取れないことでかえって暴れてしまうことがあるので、そういった場合には「半ぐるみ」と呼ばれる巻き方がおすすめです。

巻き方は「基本巻き」とほぼ一緒なのですが、最初に巻く時に赤ちゃんの腕を胸の前に置かずに、おくるみから出るように巻いてあげてください。胸から下はおくるみに包まれた状態で、両腕がおくるみから出て自由に動かせる状態になっていれば完成です。

巻く時に気をつけるポイント

おくるみを巻き始めた頃は慣れない巻き方に戸惑うことも多いかと思いますが、何度か実践しているうちに段々と上手に巻くことができるようになってきます。

おくるみを巻く時に気をつけるポイントは、緩すぎず、きつすぎずのちょうどいい強さで巻くことです。ゆるく巻きすぎると、赤ちゃんが動いたときに段々とずれてしまいますし、逆に強く巻きすぎると身動きが取りにくくなってしまいます。

まとめ

おくるみは赤ちゃんを包むためだけに使うものと思っていた方も多いかと思いますが、意外と知らない使い道などもあったのではないでしょうか?おくるみは赤ちゃんの安眠のために役立つアイテムの一つで、上手に使うことで育児の負担を減らすことができます。

必ずしも必要なアイテムというわけではないですが、赤ちゃんを包む以外にも様々な使い方ができるので、1〜2枚持っておくことをおすすめします!