赤ちゃんの歯磨きデビューはガーゼ磨きで!ガーゼの使い方や注意点、いつからするべきかを詳しく解説
2021.12.27
育てる
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赤ちゃんの歯が生え始めてきたり、離乳食が始まると「いつから歯磨きをしてあげたらいいんだろう?」と疑問を持つママやパパも多いのではないでしょうか?
赤ちゃんの歯をむし歯から守るためにも歯磨きはとても大切なことですが、歯が生え始めた頃は歯ブラシではなくガーゼを使って磨いてあげるのがおすすめです。
この記事では、ガーゼ磨きがおすすめな理由やいつから始めるべきかを詳しく解説して行きます。ガーゼ磨きのやり方や注意点、嫌がる場合の対処法、歯ブラシに移行するタイミングなどについても詳しく説明していくので、しっかりと赤ちゃんのお口のケアをするために参考にしてください!
目次
赤ちゃんの歯磨きデビューにガーゼがおすすめな理由
赤ちゃんの乳歯が生え始めるタイミングは、個人差が非常に大きいのですが、一般的には5〜7ヶ月ごろから下の前歯が2本生え始めると言われています。歯が生え始めてくるとむし歯や口内トラブルを防ぐためにも歯磨きをすることが大切ですが、いきなり歯ブラシを使って磨いてしまうと、赤ちゃんがびっくりして泣き出してしまったり、口の中を傷つけてしまう可能性があります。
そのため、歯ブラシを使う前に柔らかい素材のガーゼを使って磨いてあげて、少しずつ歯を磨くことに慣れさせてあげるようにしましょう。毎日ガーゼ磨きを行うことで、将来的に歯ブラシにスムーズに移行することができるのでおすすめです。
ガーゼで拭くだけでむし歯を予防できるのか心配になる方もいるかもしれませんが、赤ちゃんは自浄作用のある唾液の量がかなり多いため、口の中に食べ物が残ることがほぼなく、むし歯になるリスク自体がかなり低いので、ガーゼで軽く磨くだけで十分口内を清潔に保つことができるのです。
ガーゼ磨きはいつから始める?
下の前歯が生え始めてきたら始めましょう!
赤ちゃんのガーゼ磨きは、下の前歯2本が生え始めてきてから行うようにしましょう。一般的に乳歯が生え始めてくると言われているのは、5〜7ヶ月ごろなのでこの辺りを一つの目安にしてみてください。
ただし、歯が生え始めるタイミングにはかなりの個人差があり、1歳になるまで乳歯が生えてこない子もいるので、時期に関してはあくまで一つの目安として考えて、実際にガーゼ磨きを始めるのは前歯が生えてきてからにするようにしましょう。
乳歯が生える前には歯磨き遊びを
赤ちゃんの歯磨きは乳歯が生えてから行えば大丈夫ですが、急に口にガーゼや歯ブラシを入れてしまうと、びっくりして拒否反応を起こしてしまう場合が多いです。そのため、実際にガーゼや歯ブラシを使い始める前に「歯磨き遊び」を行い、事前に歯ブラシや口の中に何かを入れられることに慣れさせてあげることが非常に大切です。
指で歯茎を触ってあげるだけでも大丈夫ですが、触る時になるべく声かけなどを行なって、「歯磨きは楽しい」という気持ちにさせてあげるようにしましょう。
ガーゼ磨きのやり方
まずは小さくカットしたガーゼを準備して、そのガーゼを水で湿らせておきます。その後、ガーゼを自分の指に巻き付けて、赤ちゃんの歯の両面を優しく磨いてあげましょう。
ガーゼ磨きを1日に行う回数ですが、5〜6回くらいを大体の目安にしてください。ミルクをあげた後や離乳食を食べた後、お風呂から上がった後などに行ってください。1日の中で定期的にガーゼ磨きを行なってあげることで、赤ちゃんの口の中を清潔に保つことができます。
ガーゼ磨きをする際には座らせながら・抱っこしながらなど、赤ちゃんがリラックスしやすい体勢で行うようにしましょう。
ガーゼ磨きのポイントや注意点
ガーゼ磨きのやり方を説明しましたが、ガーゼ磨きをする上でいくつかポイントや注意点があるので、ここで詳しく解説していきます。
力を入れ過ぎないようにする
むし歯にならないようにするために行うガーゼ磨きですが、口の中を清潔にしようとするあまり力を入れて磨いてしまうと、かえって歯ぐきなどを傷つけてしまうおそれがあります。最初のうちはあまり神経質にならず、軽く拭いてあげるくらいにしておきましょう。
ガーゼは使い捨てのものを使う
衛生面を考えて、ガーゼ磨きに使うガーゼはなるべく使い捨てのものを使うようにしましょう。まだ前歯だけの状態なので、安いガーゼを準備して小さくカットして使うだけで十分です。
ただし、小さくカットしすぎてしまうと誤って飲み込んでしまう可能性があるので、指に巻きつけることができる程度のサイズに切ってから使うようにしましょう。
歯だけでなく歯ぐきも磨いてあげる
口の中全体を清潔に保つためにも、歯を磨き終わったら、周りの歯ぐきも一緒に軽く磨いてあげるようにしましょう。また、歯ブラシを使い始めた時のために、上の歯ぐきなどへの刺激に慣れさせてあげる効果もあります。
しっかり褒めてあげる
ガーゼ磨きが終わったら「頑張ったね」「大人しくしてくれてありがとう」のように、しっかりと赤ちゃんに褒め言葉をかけてあげるようにしましょう!褒められることで、ガーゼ磨きをされることが楽しくなり、次からも嫌がることなく歯磨きをしてくれるようになりますよ。
歯磨き粉などは使わなくて大丈夫
歯磨き粉などを使ってしまうと、口の中で泡立ってしまい、汚れがきちんと取れているのかの判断がつきづらくなってしまいます。また、赤ちゃんは自分でうがいをすることができないため、口の中に歯磨き粉が残ってしまいます。歯磨き粉を使わなくてもガーゼで拭くだけで十分汚れを取ることができるので安心してください。
きちんと磨けている?大事な3つのチェックポイント
ガーゼ磨きがきちんとできているのか心配になってしまう方もいるかと思います。ここでは、3つのチェックポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
①歯を触ったときにぬめりがない
前歯の表面を指で軽く触ってみて、ぬめりがなければ問題なく磨くことができています。
②歯の間に汚れが残っていない
前歯は二本生えているので、表面を磨くことができていても、間に汚れや食べかすなどが残ってしまうことがあります。歯の裏側は見落としてしまいがちなので、注意深く確認するようにしましょう。
③歯の表面に光沢がある
きちんと磨くことができていれば、歯の表面にツヤのような光沢があります。触った時に軽く「キュッ」と音がすれば大丈夫です。
赤ちゃんがガーゼ磨きを嫌がった場合の対処法
赤ちゃんがガーゼで磨かれることを嫌がってしまう場合の対処法をいくつか紹介します。
姿勢を変えてみる
ガーゼ磨きや口の中に指を入れられることを赤ちゃんが嫌がってしまった場合は、赤ちゃんがリラックスしやすい体勢に変えてあげてください。例えば、仰向けに寝かせてあげたり、椅子に座らせてあげたり、授乳時と同じ姿勢にしてみたりといったことを試してみましょう。
赤ちゃんの目を見ながら磨いてあげたり、逆に見えないように赤ちゃんの後ろに座って抱くような形で磨いてあげたりして赤ちゃんの気分を変えてあげることも大切です。
声かけを行いながら磨いてあげる
赤ちゃんの歯を磨くことに集中し過ぎて黙ってしまっている場合は、一度落ち着いて声かけを行いながら磨いてあげるようにしましょう。
「歯磨きが楽しい時間」という気持ちになれば赤ちゃんが嫌がることも無くなるので、歌を歌いながら磨く、おもちゃであやしてあげながら磨くといったことも効果的です。
機嫌がいい時に再チャレンジする
歯磨きをスムーズにできるかどうかは、赤ちゃんの機嫌によって大きく左右されます。その時の機嫌や体調などによってはどんなに頑張ってもうまくいかないことがあるので、そういう時は機嫌がいい時に試してみてください。
食後は機嫌が悪くて磨かせてくれないけど、お風呂の後だったら大人しく磨かせてくれるというパターンもあるので、その子にあったガーゼ磨きのタイミングを探してみるのもいいかもしれません。
嫌がる素振りを見せたら無理に磨かなくても大丈夫!
最初のうちは口の中を触られるのを赤ちゃんが嫌がってしまうことが多いです。最終的には慣れさせてあげることが必要ですが、嫌がる場合は無理にガーゼ磨きをしなくても大丈夫です。特に、乳歯が生え始めたタイミングでは、まだむし歯のリスクはそれほどないので、嫌がっても焦らず少しずつ慣れさせてあげるようにしましょう。
歯ブラシに移行するタイミング
歯が生え始めた最初のうちはガーゼ磨きで十分ですが、歯の本数が増えてくると徐々に歯ブラシに移行していかなければなりません。一つの目安としては奥歯が生え始めてきたタイミングで移行するのがいいでしょう。前歯だけであればガーゼ磨きでも汚れを拭き取ることができますが、奥歯はなかなか上手にガーゼでは磨くことができないので、歯ブラシを使って汚れを取るのがおすすめです。個人差がありますが、一般的には1歳〜1歳半ごろから奥歯が生えてくると言われています。
それまでは、ガーゼ磨きでも大丈夫ですが、早めに歯ブラシに慣れさせておくために、離乳食が本格的になってきたタイミングで少しずつ歯ブラシを使ってあげるケースもあります。
赤ちゃんが自分で歯ブラシを持ちたがる素振りを見せた場合は、赤ちゃん用と仕上げ用の2本の歯ブラシを用意して使い分けるのもおすすめです。赤ちゃんに持たせる歯ブラシは誤飲を防止するために手元が丸くなっているタイプのものを使うようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんの口内環境を清潔に保つためにも、早い段階で歯磨きをしてあげることが大切です。ただし、いきなり歯ブラシを使うと口の中を傷つけてしまったり嫌がってしまう可能性があるので、まずはガーゼ磨きを行なって徐々に歯を磨くことに慣れさせてあげるようにしましょう。
歯磨きを嫌がる子供は多いので、なるべく歌を歌ったり話しかけながら、楽しい環境づくりをしてあげることも大切です。
とはいえ、歯が生え始めのタイミングではそこまでむし歯のリスクはないので、赤ちゃんがガーゼ磨きを嫌がってしまった場合は、機嫌などを見ながらママやパパがストレスを感じない範囲で無理なくチャレンジするようにしてください!